~駅ホームの安全性をさらに強化~
7月1日(火)から新今宮駅1番線ホームにて
「転落検知システム」「ホーム端接近警報システム」の現地検証を開始
・転落検知とホーム端接近警報の自動化で、ホームの安全対策を強化
・「転落検知システム」は2025年度内に本運用開始予定
南海電気鉄道株式会社様(社長:岡嶋 信行)と株式会社JR西日本テクシア(社長:有田 泰弘)では、
新今宮駅1番線ホームに2Dセンサを設置し、駅ホームのさらなる安全性向上を目的とした現地検証を、
2025年7月1日(火)から開始します。
今回の現地検証では、2つのシステムの有効性を検証します。1つ目は、「転落検知システム」です。
これは、ホームから線路への転落を2Dセンサが自動で検知し、ホームの非常通報装置と連動して接近中の
列車に異常を知らせます。2つ目は、「ホーム端接近警報システム」です。これは、列車とホームの点字
ブロックの間(以下、「L字空間」)でお客さまの滞在を検知し、列車との接触や線路への転落の危険がある
場合に自動放送で注意を促します。新今宮駅1番線の屋根に各システム用の2Dセンサを設置し、センサの
検知精度やログ収集、角度調整などを通じてシステムの実用性を多角的に検証します。
これまでは、人や大きな荷物などの転落があった際には、駅係員やお客さまが非常通報ボタンを手動で
押下し運転士などに危険を知らせていました。また、転落や列車との衝突の危険があるL字空間では、
駅係員による注意喚起放送を適宜実施していましたが、各システムの導入により駅ホームの安全性が
さらに向上します。
今後は、「転落検知システム」は2025年度内の本運用開始を予定し、「ホーム端接近警報システム」は
2026年の本運用開始を目指します。
2Dセンサ検知イメージ L字空間
1.現地検証開始
2025年7月1日(火)から開始します。
※「転落検知システム」は、2025年度内の本運用開始を予定しています。
※「ホーム端接近警報システム」は、2026年の本運用開始を目指します。
2.検証内容
(1)「転落検知システム」
ホームから線路への転落を、2Dセンサが正確に検知できるかを検証します。
(2)「ホーム端接近警報システム」
L字空間における歩行者の存在の検知精度や、自動放送と連動タイミングの最適化を検証します。
3.2Dセンサ設置場所
新今宮駅1番線ホームの屋根(各システム用の2Dセンサをそれぞれ6台、計12台)
(駅の所在地:大阪市西成区萩之茶屋一丁目2番24号)
4.システムの特徴
【転落検知システム】
ホーム上に設置した2Dセンサにより、ホーム端と線路の境界部にスクリーン状の検知エリアを構築し、
これを遮る人や大きな荷物などの転落を検知します。検知範囲は、2Dセンサ1台につき約20メール
(おおよそ1両分)です。
本運用時には、転落を検知すると自動的にホームの非常通報装置が作動し、接近する列車に異常を
知らせます。
【ホーム端接近警報システム】
L字空間における歩行者の滞在を2Dセンサによって検知すると、自動的に注意喚起放送が鳴動し、
未然に事故を防止します。
2Dセンサ1台につき約20メール(おおよそ1両分)の範囲を検知します。
本件リリースにおきまして、当初使用していた一部の画像が権利上適切ではないものであることが
判明したため、訂正して掲出しております。
関係する皆さまへ大変なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
以 上